Primitive Ocean

 長文になる時用のブログ。

ef - a tale of memories. 第7話「I...」

 なんか急速に面白くなってきたな。これは一気に神アニメにまで昇華するやも知れん。千尋の小説に登場する女の子が千尋の投影であることと、短期記憶障害の千尋が絡み合った事が、蓮治を絶望へと叩き込んだわけですね。13時間しか記憶を維持できない千尋にとって、日記に書かれていることは過去の自分がどうだったのかを記録したものであり、現在の自分の行動の指針となるものである。が、逆に言えば千尋自身は日記を通すことでしか過去の自分と今の自分を明確に結び付けられないため、その日記に書かれている記録によって自身の行動が決定されてしまう。そして、過去の自分が蓮治の事が好きだと記録していることと、蓮治が自分を好きだと記録していることから、あの浜辺での会話に結びつくわけですが、それは日記の文章に合わせて行動しているのであって、「今の千尋が蓮治が好き」ということが欠けている。それが強烈な違和感だと蓮治は感じたんでしょうね。千尋の小説には「女の子は神様だ」という件があるが、昨日の千尋を神様だとすれば、その神様が書いた文章によって今日の千尋が動かされ、それが延々と繰り返されている、ということになるんでしょう。……凄く残酷ですね。これは本当、蓮治は覚悟を決めなければならないですね。
 一方みやこは大変なことになってますね。紘にとっては、みやことの約束は特別重大なものとは感じなかっただろうし、身近にいる景の方が心配だったんだろうけど、みやこにとっては紘との約束には特別な意味があった。そしてあの大量のメッセージには、過去のトラウマから、紘がみやこの存在を消してしまうことへの恐怖が表れていたんだな。……というか、みやこのトラウマを無神経な言葉で引きずり出した挙句、携帯のメッセージを勝手に消去とか、景、あんたなにやってるの! って感じだな。お兄ちゃんに近づく女は全て消去するってか、おいおいこっちはビッチかよ……。
 本の積み方が……。