Primitive Ocean

 長文になる時用のブログ。

H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜 第十刻「小日向」

 やはりそう上手くはいきませんか。村長は切り札を隠し持っていたから、あれだけ余裕だったんですね。わざと二人を幸せの中に居させてから、真実を明かして突き落とすという作戦だったのでしょう。ただ私は今回の話を見ながらふと思った。琢磨の母親は小日向の男と結ばれるはずだった。しかし琢磨の父親と駆け落ちし、すでに琢磨が母親のお腹の中に居たため、小日向家はやむなく二人の結婚を認めた。だがその小日向の男があきらめきれずに二人を追い詰め(琢磨の家が暗かった時期というのがそれだろう)、その結果母親が自殺した。そして今、村長は琢磨とはやみの仲を引き裂こうとしている。それはまるで、琢磨の母親を自殺に追い込んだ小日向家への復讐をしているかのようだ。また、琢磨が弘瀬という姓を名乗っていることからすると、父方が弘瀬という姓だった可能性が高い。そうなると、もしかして、琢磨の母親は村長の娘なんじゃないか? つまりこれは、娘を自殺に追い込んだ小日向家への村長による壮大な復讐劇なんじゃないだろうか。小日向の男というのが、小日向家の力を背景に様々な卑劣な手段を使って琢磨の両親を追い詰めていたのだとしたら、その意趣返しを今まさに村長がやっているんじゃないか? そうなってくると、これまで明かされてきた情報がどれも怪しくなってくる。小日向による搾取の話も、村長が様々な手段を使って小日向家の仕業であるかのように情報操作し、村人たちを、そして小日向家そのものすらも巧みに操っていたのかもしれない。今回の意味深過ぎるラストの言葉も、今まで明かされてきたこと全てが村長が仕組んだシナリオに過ぎなかったということなのかも知れない。
 なお、もし上記の通りだったなら、「出汁巻き卵」の話も立派な伏線として繋がる。琢磨の母親とひなたとほたるの母親が姉妹だったのならば、同じ味の出汁巻き卵を作ることが出来、その時の味をほたるが再現したということになるのだから。
 さて、琢磨自身もなにやらヤバイ事になっているようですね。村長が母親の死の真相を明かしてから、どうやら目が再び見えなくなり始めたようですし。やはり、琢磨の目が見えなかったのは、母親の死のトラウマだった、ということなのでしょうか。ただ、琢磨は「自殺した」ということは最初から知っていた。琢磨が新たに知ったのは「小日向家のせいで自殺した」ということ。琢磨の中にほんのわずかだが生まれてしまった「愛した人に裏切られた」という思いが、徐々に琢磨の心を蝕んでいて、それが目に影響を及ぼしているのかもしれない。あるいは、それとは関係なく、音羽が言っていたタイムリミットが迫っているのかも知れないが。
 ここで1話冒頭のシーンに繋がるわけですか。確かに、1話のはやみが殴られるシーンが実は10話の段階だったというのであれば、その直後にはやみが言っていた「一番居てほしい時に居てくれなかった」(ややうろ覚え)とかいう台詞も一応辻褄が合う。1話の時点でははやみがそういうことを考える相手がいなかったわけだしな。……本当にそれだけか?
 ええい! ゆいちゃんは俺が幸せにsくぁwsでrftgyふじこlp;