Primitive Ocean

 長文になる時用のブログ。

xxxHOLiC 第8話「ケイヤク」

 オリジナルの猿の手ってのは、持ち主の願い事を3回まで叶えるけど、その願いは持ち主への災いとなって跳ね返ってくるという代物。これを元ネタに使っている話は結構多いけど、この話に出てくる猿の手はオリジナルとはちょっと違っているな。願いを叶える回数が5回までなのと、そっくりそのまま災いとなって持ち主に跳ね返るわけではないらしい。実際一回目は持ち主への災いは跳ね返っていないし、四回目は二回目と三回目の災いが跳ね返ったことから妄想に取り付かれたためで、直接跳ね返っているわけではない。これ、ちょっと分かりづらかったんだけど、侑子さんが八咫鏡は誰でも持てるものではないと言っていたことから、実際は猿の手八咫鏡の災いが同時に発生していたって事なんじゃないだろうか。恐らくあの猿の手は、侑子さんが即物的と言っていたように、なにかを対価にして持ち主の願いを叶える力を持っているだけで、災いで返すわけではない。ただ使えば使うほど持ち主の精神を侵食し、猿の手に頼るように仕向けてしまう。同時に八咫鏡は持ち主が相応しくなかった場合、その持ち主から離れるために持ち主を不幸にして手放させるように仕向ける。それら全てを猿の手の災いと勘違いしてしまったため、最後は混乱し、最後の願いで全てを消し去る=自分自身の消滅という結果を招いてしまったのだろうな。いずれにせよ、己への過信と過ぎた力は身を滅ぼす、ということだ。
 ひまわりちゃんが猿の手を持った時に封印が解除されたのと、第7話の雨童の話からすると、ひまわりちゃんにもなにか重大な秘密が隠されているのだろうな。精霊や聖なる物(封印)と相性が悪いのかも知れない。