Primitive Ocean

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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章「発進篇」

 前回同様に面白かったんだけど、ちょっと駆け足気味な感じに思えたな。場面場面の説明が端折られていて、今どういう状況なのかちょっと分かりづらい気はした。特に土方さんがなんで11番惑星にいるのか、っていうのは作中じゃ全然分からなかったし(パンフレットには理由が書いてあった)。

 コスモリバースシステムのおかげで、地球の環境は蘇ったけど、それにしても復興と軍備拡張のスピードが速すぎるというのには、そういうからくりがあったって話ですが、旧作も復興のスピードが明らかに速すぎるので、案外似たようなことが起きていたのかも知れませんね。

 旧作で登場していたアステロイドリングが登場していた。旧作の演出からすると、攻守ともに優れた強力な防御兵器ってイメージだったけど、さすがに相手がアンドロメダだったからか、時間稼ぎをするのがやっとだったな。ヤマトって最も初期の構想では、小惑星をそのまま戦艦にしたものという設定で、アステロイドリングはその名残とされているんだけど、それが形を変えて今作まで伝えられたっていうのには、歴史を感じさせられましたね。

 今作のズォーダーって、今までのシリーズの敵とは全然違うタイプって気がするな。これまでのシリーズの敵は、人間らしい欲望とか野望とか、あるいは侵略もやむを得ない事情を抱えていたりとか、生まれた星は違えど同じ人間って印象だったのに、今作のズォーダーにはそういったものが感じられない。なにか途方もない目的を持っていて、そのためには自らに従う部下はおろか、自分自身ですら駒として扱っている、そんな印象がある。恐らくはテレサともなんらかの因縁があるのだろうと思うけど。

 そんなにたくさん波動砲を搭載した戦艦を作ったら、暗黒星団帝国が死に物狂いで潰しに来るぞ。

 幼女がかわいかった。ヤマトが敵をやっつけてくれるって言う場面は、「さらば」で地球艦隊が壊滅した直後の場面を思い出させられました。ところでヒルデちゃんは登場しないんですか?