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進撃の巨人 Season2 第37話(最終回)「叫び」

 うーん、やっぱりなんか、微妙なところで終わったな。第一期の時は、女型の巨人との決戦を最後に据えて、なおかつアニメオリジナルの展開を付け加えることで原作以上に迫力のある戦いを描いていたし、壁の中に巨人がいるという意味深なラストを用意するなどしていたから、まさに傑作といった印象があったんだけど、第二期はほぼ原作をなぞっていたし、いまひとつ盛り上がりに欠けていたな。明かされた謎も、結局は次の繋がるだけのもの、みたいな感じだったし。全体的に3期への繋ぎという印象が強くて、残念な感じだったな。

 エレンが、死んでいった者たちの犠牲を無題にしないと誓う場面は、どう考えても原作の方がはるかに良かった気がするんだけど。原作の帰還直後の興奮冷めやまぬ状況で、エレンがミカサを心配したり、ジャンがエレンに説教したり、ヒストリアが切羽詰まった表情でエレンに詰め寄ったりと、それぞれが抱いている思いがよく表現されていた場面だったのに、アニメ版だとなんだか綺麗過ぎて変な感じだったな。

 冒頭で女神様が華麗な舞を披露していた。

 ハンネスさんは結局、仇を取ることができなかったんだけど、彼が来たからエレン達は助かったわけだし、仇の巨人相手に善戦してくれたおかげで、エレンが立ち直るまでの時間が稼げたんだよな。それに、5年間鍛えてきたはずのハンネスさんですら、あの巨人を仕留められなかったということは、5年前もしあの巨人と戦っていたら、間違いなく全員あの場で死んでいた。つまりハンネスさんの判断は、正しかったということでもあるんだよな。ハンネスさんは、自分の命を、きっちり最後まで使い切って死んでいったわけだな。

 なんにせよ、リヴァイ兵長の見せ場が全くなかったのはやはり痛い。このあとの話ではひたすら無双してくれるのに。