Primitive Ocean

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進撃の巨人 第12話「傷 ――トロスト区攻防戦8――」

 ミカサにとってのエレンに対する感情は、距離が近すぎて、ミカサ自身が「恋愛」として認識していないんだよな。わざわざエレンのことを家族と言っているのはそのためだろうし。逆にエレンの方が、ミカサに依存しない生き方を模索しているような感じだから、お互いの感情を「恋愛」として受け止めるのはエレンの方が先になるのかも知れないな。
 巨人化は身体への負担が大きいそうだから、慣れないと今回のエレンのように巨人側に意識を取り込まれて制御できなくなるってことなんだろうな。それに対するアルミンの分析力と対処の仕方は見事としか言いようがないな。巨人がそもそもなんであるのかすら分かっていないのに、あの限られた情報から結論を導き出すとは。エレンとミカサが言うように、アルミンは正しい答えを導くことに関しては、他の追随を許さないものがあるんだろうな。
 グリーシャが冒頭で人間の知的好奇心を抑圧することはできない、みたいなことを言っていたけど、それがこの作品の本質的なテーマって気がするな。恐らくエレンも、グリーシャのそういう考え方を受け継いでいて、アルミンの教えた外の世界の情報と結びついて、外の世界に憧れるようになった。それが、アルミンの呼び掛けに答えるきっかけになったんだろうな。
 ヤマトの第三艦橋は敵の攻撃を引きつけるための囮、なんて冗談を聴くことがあるが、壁の突出部分っていうのはまさにその囮なんだよな。壁の突出部分に暮らすのは、第三艦橋勤務になるようなものなのか。