Primitive Ocean

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宇宙戦艦ヤマト2199 第三章「果てしなき航海」

 これまでのヤマトのストーリーって、敵側に逼迫した事情とかがあったにせよ、基本的には問答無用で攻めてくる敵をヤマトが迎撃するっていう構図だったんだけど、今作はそんな単純な話ではなさそうだな。デスラーの方針から考えると、メルダが言っていたように、先に攻撃を仕掛けたのは本当に地球側だったのかもしれない。ただガミラス側の目的が地球への移住だとすると、その際のガミラス側の要求が地球を明け渡せっていうものだったから、そんなことできないと地球側が突っぱねて、先制攻撃を仕掛けて返り討ちにされ、それを口実に侵略されたってことなのかも知れない。で、そんな経緯を明かせば士気に関わるからってことで伏せられてるんじゃないかなぁ。イズモ計画も、ガミラスに降伏することを前提とした計画だったのかもしれないし。
 雪=ユリーシャって伏線がいくつも張られてるんだけど、なんか露骨過ぎるんだよな。イスカンダルへの自動航行ユニットの件もあるし、なにかひねりがあるのかもしれない。そういや旧作では、イスカンダル人は非常に成長が早いって設定があったな。もしや……。
 デスラーは、空気読まずに下品な冗談を言った将校を速攻で粛清するのは相変わらずだが、シュルツにその死をもってとはいえ汚名返上の機会を与えるなど、冷徹だが冷酷ではないって人物って感じに変わっているな。国民の支持が厚いのもそのためなんだろう。ただデスラー本人はガミラスの繁栄のことしか頭にないので、そうした国民の熱狂っぷりに対しては冷めた見方をしているようですが。
 ガス生命体による作戦の失敗をシュルツになすりつけようとしたうえに、味方艦もろともヤマトを撃沈しようとしたり、ゲールの小悪党っぷりが凄まじいな。さすがのデスラーも、ゲールとの会話は露骨に嫌がっていたし。
 若本の存在感が半端ねぇw 若本が喋っただけで他が全て霞んでしまう。