Primitive Ocean

 長文になる時用のブログ。

るろうに剣心

 いやね、考えていたよりは観れる映画だったよ。でもこれは俺の知っているるろ剣じゃねーな。
 まあキャラクターに関しては、2次元のキャラを実写化するとこんな感じかな、って割り切って観ると許容範囲だったと思います。斉藤を除いては。斉藤だけはダメだ。原作のクールでニヒルなイメージから完全に逸脱している。というか原作ではこの時点ではそもそも斉藤は登場すらしていないので、なんのために斉藤を出したのかなぁ、って思うのだが。考え方の相違、ってだけなら刃衛だけで事足りるだろうし。
 漫画やアニメのように、一々技名を叫びながら戦うのは、さすがに実写にしてしまうとどうかと思うので、そうならなかったのはいいのですが、だからといって剣心が技をほとんど繰り出さなかったっていうのもどうなのかと。使った技って実質双龍閃だけじゃん。その双龍閃にしても、なぜそこで繰り出したのか分かりづらかったし。
 ストーリーは、原作序盤のエピソードをいくつか組み合わせていましたが、組み合わせる数が多すぎるうえに、剣心と薫の出会いから描いているから、なんだか中途半端な印象になってしまっているな。二時間の枠内でムリヤリ収めたって感じがする。
 原作とか意識しなければまあそこそこ楽しめるとは思うけど、原作が原作だけにそれは無理だろうし、ちょっと企画の時点で無謀だった気がするな。