Primitive Ocean

 長文になる時用のブログ。

ティアーズ・トゥ・ティアラ 第15話「カンディド」

 帝国が死体を集めていたのは恐らくこの時のためなのでしょうね。アロウンの話からすると、あのネクロンというのはアロウン復活の際に出現したスケルトンに近い存在なんでしょう。もっとも強さや耐久力はスケルトンとは段違いですが。頭を狙えば倒せるとかそういうわけでもないですし、オガムの話からすると、普通の魔法でも倒せないようですし。んで、アロウンが死にそうになりながら神聖魔法で浄化したわけですが、元精霊だから神聖魔法が使えるけど、現在は魔王だから自分も無事では済まないって解釈でいいんでしょうかね。それとエレクトラムとかいうのもありましたけど、あれも神聖魔法に関係しているんですかね? 神聖魔法をかけた金属とかなのか?
 アロウンは大昔の戦いで倒されてからアロウン廟でずっと眠りについていたわけですし、アルサルの父を殺した精霊とアロウンが同一人物であるはずがないのですが、誓約を果たさなければならないという強い義務感や父の仇を討つという復讐心でアルサルは完全に冷静さを失い、立ちふさがるリアンノンもろともアロウンを殺そうとしてしまいました。ただこれは、過去に自らを「アロウン」と名乗った精霊の仕掛けた、アロウンの神聖魔法を引き金にアルサルが記憶を取り戻して発動する罠だったのではないでしょうか。恐らくアロウン復活の黒幕があの精霊で、将来アロウンがアルサルと行動を共にすることを予見し、アルサルを殺さず記憶を封印して生かしておいたのでしょう。そしてカンディドを発動せざるをえない状況に追い込んで、アロウンを父の仇と誤認させたんでしょうね。ずいぶん回りくどいことをしていますが、アロウンがかつての戦友の子孫に殺されるという悲劇的な結末が見たかったのでしょうかね?
 自分が死にそうになるのを覚悟してオガムを下がらせたくらいだから、オガムが使おうとしていた初源の炎(こう書くのか?)はまさに切り札と呼ぶに相応しいものなのでしょうね。