Primitive Ocean

 長文になる時用のブログ。

ゴルゴ13 Target.22「インディアン・サマー」

 五感の一部を喪失した人間は他の感覚が鋭くなるっていうのはよくある話なんだけど、ハンクはその可能性を考えていなかったため、テッドが物音を立てずに密かに移動すれば目の見えない母親を欺けると考えたんだろうな。ところが実際は最初から母親は、恐らくその気配を察することでテッドの存在に気がついていた。その時すでに、ラジオで言っていたカジノ強盗の話と結びつけて考えていたんだろう。でも息子がその犯人だと信じたくなかったから、最初はその事を問いただそうとはしなかった。だがゴルゴがモーテルを去るときのやり取りでハンクがカジノ強盗の犯人だと確信し、もう1人の犯人であるテッドの殺害を考えたのだろう。それがあの悲劇を招いたのだろうな。妹がテッドの事を無視して、とっさに死んだのはテッドの方だったと嘘をついたのがせめてもの救いなのでしょうね。
 保安官の声が若本規夫だったから、これはなにかあるなと思ったら、思った通り保安官が黒幕でした。