Primitive Ocean

 長文になる時用のブログ。

H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜 第十一刻「弘瀬」

 え……、いや、その、いくらなんでもそんなバカな話があるかよ!? 見えていたと思い込んでいただけだっただと? だって、琢磨は普通に生活してたじゃないか。思い込むだけであんなに普通に振舞えるなんてありえないだろ。……まあ第二話の冒頭で目が直った云々の話をしていたはずなのに、医者が今回そういった話がまるでなかったかのような発言をしていることと、登場人物たちの関係に全くといっていいほど変化が見られなかったことから察するに、実際琢磨は目が見えていなくて、これまで琢磨が経験してきたことは、目が見えていない状態で琢磨が経験してきたことを、目が見えていたならばという状態で似たような状況になるよう琢磨が脳内で事実を改竄していた、ということなのでしょうね。まあ音羽の力がそれを実現していた、というのもあるのでしょうが。でもそれにしたって、目が見えると見えないじゃ行動や状況に相当変化があるだろうから、なんかムリヤリっぽい感じはするな。
 そういや第三話冒頭の目覚まし時計の場面だが、今までの世界が全て琢磨の脳内で改竄されていたなら、あの時も目が「見えて」なくちゃおかしいので、あれも改竄されなきゃおかしいんじゃないかな? あるいはやっぱりただの習慣だったのか? それとも、アニメを観る側に疑念を抱かせるための演出?
 琢磨が、ちょっと、暴走しすぎ……。最後の方はもう狂っちゃてたし。さて、はやみを射殺しようとした村長を止めた時の言葉が、琢磨にとってどういう意味を持っているのか。はやみを自分の母親であると見てしまったのであれば、琢磨は母親の死そのものすらも否定し、現実からさらに目を背けたことになる。だが、もう二度とあの時のような悲劇を起こさせないという意志の下に発した言葉ならば、琢磨は本当の意味で現実を受け入れ始めた、ということなるでしょうね。
 こんな終盤の切羽詰った状況でもゆいちゃんはギャグ要員なのね……。
 ところで、トンネル刑事ってなんなんだよ!(笑)