Primitive Ocean

 長文になる時用のブログ。

地球へ… 第15話「変動の予兆」

 キースはメンバーズエリートとして、表面的にはミュウの殲滅という地球の方針を忠実に実行しているように見えるが、同じミュウであるはずのマツカには心を許しているし、あの状況ではそうせざるを得なかったとはいえ、力の使用も肯定しているんだよね。結局キースは、ミュウそのものについては地球の方針については本当はどうでもいいんじゃないかって気がする。それよりも、キースが度々皮肉を言っていたことから、ミュウのやり方や考え方に不満を覚えているって印象があるな。要するに、逃げ回ったり、隠れたり、地球にさえたどり着けばなんとかなるみたいな考え方がとにかく気に食わないんじゃないかなぁ。それだけの力があり、本気で他のミュウを助けたり人類と対等な立場になりたいなら、もっとぶつかって来いよ、って思ってるんじゃないかと。マツカとの出会いで、それをより強く思うようになったのかも。あと、人間を「人間」という単位でしか考えない事も不愉快に思っているのかもしれない。ジョミーにサムの事を訊いたのもそういう考えがあったからではないだろうか。まあそれは人間側も同じなんだけど、案外その事にもキースは不快感を抱いているんじゃないかな。最後に惑星破壊兵器の使用まで要請していたのは、確実性を求めた以外にも、そうした苛立ちがあったからなのかも知れない。