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Primitive Ocean

 元々はゲームとアニメの感想を書いていたのですが、現在はほぼアニメ(ただし更新頻度は遅い)。あとたまに映画とか。

SILENT HILL

映画

 静岡SILENT HILLの映画を観てきました。いやぁ、これは良い意味で裏切られましたよ。主人公が女性になったとはいえ、前半から中盤にかけては原作の1作目をかなり意識して作られていたので、原作の焼き直しのようなストーリー展開になるのかと思いきや、後半で一気に化けました。特にクライマックスのシーンは壮絶でしたね。原作の持つ気持ち悪さの再現度もかなり高かったですし。最後がちょっと「ん? これで良かったのか?」って終わり方でしたが、全体的にはなかなか良くできた映画だったと思います。以下ネタバレ。
 ストーリーは中盤くらいまではかなり原作を意識した作りで、主人公ローズがサイレントヒルにたどり着く直前にアレッサによって事故を起こしたり、その後シャロンらしき人影(アレッサ)を追って異次元世界に巻き込まれたり、絵を頼りに学校に行ったりと、ちょっと忠実すぎやしないかという展開。特に最初の異次元世界は、カメラワークまで原作そっくり。学校を出てからは徐々に独自展開になっていき、真相解明後の展開は完全にオリジナルで、かなり壮絶な内容。特にアレッサが狂信者たちを血祭りにあげるクライマックスは凄まじかった。
 結局シャロンとアレッサは最後に一つになってしまったのだと思う。これは原作の最後でシェリルとアレッサが一つになってヘザーが生まれた、というのを意識したものと思われる。ラストについては、アレッサと共に生きていくなら、彼女の世界で生きるしかない、ということなのかも知れない。
 教団は原作のものとかなり異なるものと考えるべき。原作に登場する教団は、神を地上に蘇らせて楽園を生み出す事を最終目標としていたが、映画版の教団は悪魔を地上から滅ぼすことを目的にしていたようである。魔女狩りの話が絡めてあり、行き過ぎた信仰に取り付かれた狂信者集団として描かれている。
 シビルは原作に近いキャラだし、中盤は結構頑張っていたんだが、ローズを誤認逮捕とか、狂信者にリンチされるとか、最後は火あぶりとか、扱いが酷い……。
 ダリアが完全に原作と別人になっている。原作では、まさにダリアこそがサイレントヒルの悲劇を生み出した張本人であり、実の娘であるアレッサを母胎に神を生み出そうとしていた。だが映画版では、町の人から忌み嫌われているアレッサを想いながらも、教団の力に逆らえずにアレッサを守りきれず、その事を悔いて生きているかなりまともな母親として描かれている。映画版ダリアに近いポジションに居るのは、オリジナルキャラのクリスタベラ。
 アレッサは、町の人から魔女と蔑まれ、差別されていた。父親の話がチラッと出ていた事から察するに、父親が同じく町の人から忌み嫌われていたので、その娘であるアレッサも差別されていたのではないだろうか。
 リサはほぼゲスト出演で、巻き込まれただけ。ストーリーには直接絡んでこない。
 グッチ刑事はカウフマンを意識したキャラだと思われるが、あまりストーリーには絡んでこないし、悪人ってわけでもない。
 というかクリストファーがなんの役にも立ってない気がするのだが……。
 シャロンおよびアレッサ役のジョデル・フェルランドが可愛かった。
 アレッサの境遇やめてアレッサの境遇。というか仁菜先輩を思い出すんですけど!! あのク(大変お見苦しい文章なので削除されました)。
 クリーチャーに一応銃は効く。
 三角頭は、原作の2作目の主人公ジェイムズの罪の意識から生み出された断罪者なので、本来の意味で登場すると辻褄が合わなくなるため、完全なゲストキャラと考えるべき。
 狂信者たちが鉄パイプで武装しているのはサービスのつもりかもしれない。
 原作の曲が何曲も使われており、スタッフロールが3作目のテーマソングだった。

 とりあえずはこんなところ。